研究領域
研究領域は、教育(工)学、学習科学という分野になります。最近普及しつつある、企業や大学のeラーニングや、Nintendo DSやWiiなどの学習ソフトの普及は、玉石混淆にせよ、情報通信技術等を応用して教育を改善しようとする教育工学領域の研究の成果が、社会で結実しつつある現れだと考えています。何よりも、こうした学習が、学校外で、学校を卒業してから行われるようになったことが、世の中の変化を如実に示しています。学びは、学校の中だけでなく、オフィスなどの仕事の場でも重視されつつあります。そして、高齢化社会を迎えるに当たって、生涯学習のあり方も少しずつ変わりつつあります。そうした学びの場をどのようにデザインして、人々の学びを支援していったらよいのでしょうか。
私たちは自分たちがどのように学んでいるのか、知識をどう統合的に理解して、それを使って社会生活や文化的な活動を実践するのかは、まだ良く分かっていないというのが現状です。
この研究室では、人の学びを支援する新しい環境やリソースをデザイン・開発したり、実験・授業実践・調査を通して、学習支援のあり方を研究しています。
卒業研究の指導
専修大学ネットワーク情報学部には、大学院はなく、ゼミナールに当たる科目も存在していません。4年次の「卒業制作」「卒業演習」という科目で、当該領域の指導を行っています。継続して学習・研究を行っていきたい場合には、他大学の大学院受験を勧めています。
研究領域は学生の興味によってさまざまです。初等教育から高等教育、生涯教育まで幅広いテーマに取り組んでいます。成果物としては、(開発・)評価・実験・調査にもとづく実証的研究を通して、A4版で本文30ページ以上の論文(報告書ではない)を執筆します。参考文献(Webをのぞく)15本以上を基準としています。
卒業論文中間発表会および最終発表会への参加は必須です。他の大学の先生方にも発表の練習を聞いていただき、アドバイスをいただくことがあります。場合によっては、3月に卒業論文の内容をまとめて、学会発表をすることがあります。
授業時間は、だいたい2時間〜2時間半程度。近況報告から始まり、研究の進捗報告(輪番制)と、研究に必要となる基本的な知識の文献講読をします。研究の進捗は、ほぼ隔週程度のペースで別に研究相談の時間を設け、アドバイスを行います。
期待している学生像,選考基準
いろいろ書いていますが、あくまで期待像なので、全てを満たす必要はありません。苦手なことは少しずつ慣れて克服・成長しようとする(したいと考えている)人を歓迎します。
a) 大学4年間の集大成をがんばって残そうと思える人(卒業論文は99%の努力と1%の新規性)。
b) 教育支援や学習(支援)に強い興味を持ち、問題意識をもっている人。
c) 興味のあることを学んだり、意見を求めたり、教育実践などを研究するために、大学の外に出て行ったり、大学の外の人に意見を求めたり、研究会に参加したり見学したり、積極的にしたいと思える人。
d) 必要であれば、学内の他の先生に積極的に助言を求めることができる人。なお、ネットワーク情報学部の学際的な性質上、その逆(つまり、望月が担当教員でない学生)も積極的にアドバイスをしたいと考えていますが、その場合は進め方を相談の上決めたいと考えています。
e) 自分の意見を主張するだけでなく、他の人の話をよく聞き、自分自身を改善していこうと思える人。他人の成長に対して関心があり、そのために建設的な意見を出したり、相互貢献しようと思える人。
f) 授業の時間は、学習や教育に関する基本的な考え方を十分に習得するため、研究相談(進捗報告+ディスカッション)以外に、必要な文献講読をしますので、本や文章(論文など)を読んだり、資料を集めて考えたりすることをいとわない人(いま苦手でも、これから乗り越えようとする人はOKです)。
g) 授業の延長などをいとわない人。春休み・夏休み中にも、研究相談や輪読を行います。
h) もちろん、それなりの配慮はしますが、学業と就職活動の両立をしようとがんばれる人。
ハードに思えるかもしれませんが、興味を持った方は気軽に電子メールでコンタクトをください。3年生でもゼミの見学を積極的に受け入れます。