10/15の「教育支援情報システム各論」で、創価大学の舟生日出男先生に来ていただき、XingBoardのデモをしていただきました。

まずは設計思想のレクチャー。

舟生先生レクチャー

 

みんなでXingBoardを使ってアイデアだしをして、その後統合する活動を行いました。

IMG_0981

 

討議の間には、アイデアをiPadごしに交換するやりとりも行われました。吟味の活動ですね。

XingBoard アイデア交換

 

写真を取り損ねましたが、最後にギャラリーウォークをして、どんなふうにアイデアをまとめたのかを発表し合いました。

まだできたてですので、ちょっとバグも出てしまいましたが、協調学習のコンピュータ支援について実際に触れられたのはとても良かったですね。

舟生先生、鈴木先生@茨城大学(iPadご提供いただきました)、ありがとうございました!

今年の「教育支援情報システム各論」は、昨年に続いて4つのテーマで、教材を体験し、文献を読み、ディスカッションをするという内容になっています。

ゲストトークは、創価大学の舟生日出男先生に、最新の「クロッシングボード」を体験させていただく予定です。楽しみですね。

今週は、学生さんたちに、この授業の趣旨や、主体的参画を求める内容であることをかなり丁寧に話しました。
うまくシナジーが起こると、大学院生レベルの議論ができてしまうので、すごいなぁと思っています。
今年も楽しみです。

2013年後期(火曜日2時限目)専門科目(3年/4年)
教育支援情報システム各論
コーディネータ:望月 俊男

【授業の主題と内容】
本講義では、いわゆる「デジタル教材」の具体的事例を学ぶことを通して、情報システムやマルチメディアの設計や機能が、どのように教育・学習を支援しているのか、またその背後にある学習観を学びます。
WebサービスやNintendo DSを活用したデジタル教材を用いて、教育・学習過程を支援する様々な取り組みが、世の中で広まってきています。そこで、さまざまな教育支援情報システムを受講者が体験して、その教育・学習の支援原理を考えてもらいます。また、特定のデジタル教材に関してナビゲータ役になってもらい、背景理論に関する資料を読み、デモンストレーション(あるいはビデオデモ)をして、その教材についてレクチャーしてもらいます。そのレクチャーをもとにクラスで議論する活動を通して、デジタル教材の学習支援原理やシステムの効用と限界について考えていきます。
こうした学習活動を通じて、どのように情報システムやメディアを教育・学習支援に応用すればよいのかを考えることができる素地を身につけることが目標です。

【履修にあたって】
この授業では、履修者ひとりひとりの学びが定着するように、皆さん自身が皆さんのために学ぶ構成をとっています。すなわち、学生の皆さんによる発表をもとに、討論をするという形式です。したがって、皆さんの発表の内容、および質疑応答の真剣さによって、皆さんが学ぶ内容や質が左右されます。その意味では、きわめてハイリスクの授業です。
この科目は選択科目ですから、以下の点を十分に踏まえて履修してください。

  • あなたは、自分自身の学習に責任があります。この科目から何か役に立ち、また、おもしろいものを得るのは、あなた次第です。
  • あなたは、この授業を履修している他の学生の皆さんの学びについても、同様の責任を負っています。他の皆さんがこの科目から何か有益でおもしろいことを学ぶことを確かにするのは、あなた次第です。

担当講師は、この授業に参加しようとする皆さんが、ともに学び、ともに真剣に考えたいと願っていることを信じて、授業を進めていきます。

【授業の進め方】

  1. 9/24 オリエンテーション
    • 履修希望票の記入
    • 授業の進め方についての説明

    【配布物】シラバス/履修希望票/リフレクションシート
    【提出物】履修希望票/リフレクションシート

  2. 10/1 デジタル教材の歴史と学習環境デザイン論(1)
    • この50年間のデジタル教材の歴史を概観すると共に,そこで考えられてきた学習のあり方,学習環境デザインのあり方について概説をします。

    【配布物】グループ分け(テーマ)割り当てリスト

  3. 10/8 デジタル教材の歴史と学習環境デザイン論(2)
    • この50年間のデジタル教材の歴史を概観すると共に,そこで考えられてきた学習のあり方,学習環境デザインのあり方について概説をします。
  4. 10/15【スペシャルゲスト】協同的アイデア生成を支援するテクノロジのデザイン(創価大学教育学部・舟生日出男先生)
    • iPadを用いてアイデア協同生成を支援するシステムを体験し、議論します。
  5. 10/15 6時限目& 10/22 2時限目 グループプロジェクトの準備セッション
    • グループの発表等を準備する時間を作ります。ただし、それ以外に数時間授業時間外の共同作業が必要ですので注意すること。
  6. 10/29 【テーマ1】CAI(学習体験編)
    • DS「えいトレ」「よみトレ」「かきとりくん」など
    • その背後にある学習支援原理について,検討する
  7. 11/5 【テーマ1】CAI(理論編)
    • 行動主義的学習論
    • プログラム学習
  8. 11/12 【テーマ2】レゴ・マインドストーム(学習体験編)
    • LEGO Mindstormを体験します。
    • その背後にある学習支援原理について,検討する
  9. 11/19 担当者出張のため休講(補講は、10/15(火)6時限目に設定)
  10. 11/26 【テーマ2】レゴ・マインドストーム(理論編)
    • 構成主義的学習観
    • パパートの思想.レズニックの思想
  11. 12/3 【テーマ3】ゴールベースドシナリオによるeラーニング(学習体験編)
    • 「たらレバeラーニング」(産業能率大学)
    • その背後にある学習支援原理について、検討する
  12. 12/10 【テーマ3】ゴールベースドシナリオによるeラーニング(理論編)
    • Goal Based Scenario理論
    • eラーニングにおける実際
  13. 12/17 【テーマ4】学習環境へのナラティブアプローチ(学習体験編)
    • 物語を通した履修選択支援(卒業生・松島彩夏さん)
    • 語ることを通した意味生成(sense-making)
  14. 1/7 【テーマ4】学習環境へのナラティブアプローチ(理論編)
    • ブルーナーのナラティブ心理学
    • 物語論的学習観
  15. 1/14 本授業のまとめ
    • この授業で学んだことを振り返る。
    • オリジナル授業評価の実施。

    【提出物】授業評価アンケート(1/14)・個人プロジェクト/授業改善案(1/21)

【授業の進め方】
第4回以降の授業は、おおよそ次のサイクルで進みます。

  1. (1回目)各テーマで、実際に教材を使って体験を行う
    • 最初に,担当学生からテーマ教材の教育支援システムとしての特徴を紹介デモ(15分)
      • テーマ教材の教育支援システムとしての特徴を分かりやすく紹介デモする(デジタルカメラなどで撮影したビデオなどを利用するのも可)。
        • 1人1人が紹介のために,教材の特徴を熟知しておく必要があります。
        • 特徴を捉えるためには、少しは文献を読んでおかないと分からないので、注意する
    • 各グループで,教材を使ってみる(30分)
    • ふりかえりのディスカッション(20分)
    • 講師によるラップアップ(15分)
  2. (2回目)各テーマで、30分程度の背景思想や歴史に関する学習
    • 各テーマの「ナビゲータ」によるプレゼンテーション(30分)
      • プレゼンテーションは、クラス全体に向けてではなく、各ナビゲータがちらばって、各グループに対して実施する。したがって、内容についてグループ全員が熟知している必要があります。
      • プレゼンテーションは、ノートパソコンなどを駆使して効果的に行うことが求められる。
    • 質疑応答に向けたディスカッションを行う(15分程度)
    • 質疑応答(20分)
    • 講師によるラップアップと補足(15分)
  3. 最後に,このテーマで学んだことと,自らの考えを小レポートにまとめる。

※発表のための配布物を必ず準備し、【確認】の際に、コーディネータのチェックを受ける。
※配布物は、最も遅くて直近の日曜日24:00までにRenandiにて提出し、印刷依頼する。それ以降は自分たちで印刷する。

【成績評価の方法と基準、課題提出日と方法】

  • グループ・プレゼンテーション(30%)
    • プレゼンテーションのPPT等のファイルは、課題としてRenandiに提出するとともに、PDFにしたものをRenandiの掲示板にアップロードすること(授業日の23:59まで)。
    • 授業時間内に答えられなかった質問には、調べた上で、次時に回答する。【ここまでが発表者の責任】
    • 相互評価(学生70%、担当教員30%):4つの基準で評価します。
      1. 内容が興味深いか
      2. 簡潔にわかりやすく説明されたか
      3. 学習理論とテーマ教材との関連が明確に理解できたか
      4. 質疑応答にしっかり答えていたか
    • メンバー間相互評価(点数を加配します)
  • テーマ別レポート(30%)10%×3 ※ナビゲータ担当時は、提出の必要はありません。
    • 各テーマに関する学習内容について小レポート(それぞれ、A4で1枚)
  • 個人プロジェクト(30%)A4で3枚以内 →1月21日までに、Renandiで提出
    • 授業内容を踏まえた、あたらしいオリジナルの教育支援情報システムを企画
    • 学習支援原理と、期待される効果について明記する
  • 授業改善案レポート(10%) →1月21日までにRenandi掲示板で提出。600文字程度。
    • この授業で改善するべき点について、建設的な提案を行う。
  • 1回欠席につき5点減点となります。ナビゲーションするべき回を1回欠席した場合は、そちらの配点は半分の配点しかなくなります。
  • 授業への貢献となる質問・発言については成績に加味します。

【教科書・参考書など】
以下、参考文献。担当テーマの人は必読であり、資料を配布します。
★は全員必読、◎印はナビゲータ必読文献、○は読んだ方がレクチャーに役立つ文献
★【教科書】山内祐平(編)(2010) デジタル教材の教育学.東京大学出版会


【テーマ1:CAI】★教科書1章
◎ 赤堀侃司(1993)学校教育とコンピュータ.NHKブックス pp.80-101
◎ 正木寛子ほか(2008) 携帯型ゲーム機で動作する学習ソフトを用いた家庭学習の効果の検討.日本教育工学会研究報告集,JSET08-4,pp.79-86
◎ 東京大学BEATセミナー:http://www.beatiii.jp/seminar/016.html


【テーマ2:インタラクティブ学習環境】
★上田信行・中原淳 (2013) プレイフルラーニング,三省堂,pp.58-63
◎ヤスミン・カファイ(2010). コンストラクショニズム.R.K.ソーヤー(編)学習科学ハンドブック.培風館.pp.30-40
◎ミッチェル・レズニックによる解説
http://robot.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/01/28/879.html
◎東京大学BEATセミナー:http://www.beatiii.jp/seminar/030.html
・注意:それまでの授業とカファイの文章を参考にしつつ、ピアジェの構成主義(construc- tivism)と、パパートの構成主義(constructionism)の共通点と相違点に言及すること。


【テーマ3:ゴールベースドシナリオ】★教科書5章
◎根本淳子・鈴木克明(2006) ゴールベースシナリオ(GBS)理論の適応度チェックリストの開発.日本教育工学会論文誌,29(3),309-318
○ 松本馨ほか(2006) ゴールベースドシナリオを用いたe ラーニング教材開発.教育情報システム学会全国大会講演論文集
○ 松原仁(1996;2006) 問題解決のシミュレーション・モデル.市川伸一(編)認知心理学4:思考。東京大学出版会 …の、6.5. 事例にもとづく推論(145-147)
○ 棚原生磨(2010)児童の共感性を育むためのeラーニング教材の開発と評価.専修大学ネットワーク情報学部卒業論文(教材とともに、オンラインで閲覧可能にする予定)


【テーマ4:学習環境へのナラティブアプローチ】
★松島彩夏・望月俊男(2012)大学生の授業履修選択をライフストーリー作成を通して支援するソフトウェアの開発と評価.日本教育工学会論文誌,36(suppl.), 173-176
◎やまだようこ(2000)人生を物語る―生成のライフストーリー.ミネルヴァ書房,東京
◎Garcia, P. and Rossiter, M. (2010) Digital Storytelling as Narrative Pedagogy. In D. Gibson and B. Dodge (Eds.), Proceedings of Society for Information Technology & Teacher Education International Conference 2010, AACE, Chesapeake, VA, pp.1091-1097(和訳あり)
○ブルーナー,J. (1999) 意味の復権―フォークサイコロジーに向けて.ミネルヴァ書房.(図書館に所蔵がある)

9/19〜23に実施された日本教育工学会第29回全国大会で発表をしてきました。

今回は「協調学習支援とシステム開発(ものつくり)の接続:学習観とシステムデザインを介して」で、Structured Poster(つまり、ポスター発表したあとに、全体ディスカッション)をしてきました。

ポスターの内容はこちら(はじめてSlideshare使ってみました)

全体ディスカッションでは、VoicingBoardから続く一連の研究の流れをお話しできたのがよかったかなと思います。
たんに発表するだけでは、ゼロベースでいろいろ作っているようにみえてしまいますからね。

それにしても、今回はワークショップと課題研究で発表をしましたが、わりとゆったりと他の発表を見て勉強をできたと思います。
よい夏休みの最後でした。

日本教育工学会論文誌のショートレター特集号に、卒業生の松島彩夏さんが書いた論文が掲載されました!

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彼女はテーマ設定から開発、評価、論文投稿までを1年でやりましたが、きちんとまとめて凄いなと思いました。私も勉強しながら楽しく伴走できました。

いまは、私の授業でナラティブアプローチによる学習支援について考える上でも使われています。

eJournalPlusは、2008年に公開して以来、さまざまな学校等で使っていただいておりますが、これまで日本語の配布サイトは、マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門のクローズに伴い、長らく整備が遅れていました。

いろいろな不都合があると思いまして、このたび、マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門のWebアーカイブを、私の研究室サイトに公開しました。
http://www.mochi-lab.net/meet/
で閲覧可能です。

左のメニューには表示していませんが、各プロジェクトのサイトからはアクセス可能です。

eJournalPlusのプロジェクトサイト
http://www.mochi-lab.net/projects/ejournalplus/
から、ダウンロードサイトとして、
http://www.mochi-lab.net/meet/projects/ejournalplus.html
にアクセスできるようにしてあります。

よろしければ、ぜひご試用ください。

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