日時:2012年12月8日(土)14:00-17:00
企画者:益川弘如(静岡大)、望月俊男(専修大)、北澤武(東京未来大)、尾澤重知(早稲田大)、齊藤萌木(東京大)、舘野泰一(東京大)

第2回学習科学ワカモノ勉強会、参加者募集です。普段「学習科学」に触れることの少ない学生さん、若手研究者、社会人の皆さんで集まって「学習科学って一体何?」というところから勉強会を始めませんか?第1回目は50名弱とたくさんの方に来ていただきました。第2回目から参加を検討している方、大歓迎です。ぜひご検討ください。

テーマ:学習科学の実践研究(WISE,Jasperプロジェクト)を知る

前半:特別ゲスト 大浦弘樹さん(ワシントン大学大学院博士課程)スカイプ講演
 RAとして関わっているWISEプロジェクトの活動についてご紹介いただきます。海外の学習科学研究の動向を現場の視点からご紹介いただけると思います。

後半:学習科学の実践研究Jasperプロジェクトの紹介
 第1回目実践紹介グループの参加者から、実践研究を紹介していただきます。

なお、第2回目の最後の方で時間をとり、グループで第3回目以降に向けての話し合いの時間を作る予定です。企画者の方からもアイデアを提案できればと考えています。第3回以降は1/12, 2/2, 3/9, 4/13…を予定しています。

参加方法:以下のフォームから事前申込みをお願いします。参加費は無料です。第1回目参加された方も、改めて申し込みをお願いします。
http://goo.gl/pw5gU

会場:東京未来大学 講義棟A 301教室(注:前回とは会場が異なります)
【アクセスマップ】http://www.tokyomirai.ac.jp/info/access.html
最寄り駅:東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)堀切駅
    http://railway.tobu.co.jp/guide/line/isezaki_line.html
(普通,区間準急,区間急行のみ停車→時々乗り間違える人がいるので要注意!!)

【キャンパスマップ】http://www.tokyomirai.ac.jp/info/campusmap.html

終了後、懇親会を計画しています。みなさんと交流しませんか?参加は自由です。なお、懇親会の申し込みは開催3日前までとなっています。よろしくお願いします。

もう4月ですが…。卒業論文の製本が終わりました。

今年は、書き直しを含めて、3/28までかかりましたが、きれいにまとまってよかったです。

今年も3名の学生さんが巣立っていきました。

  • 古川美紀「他者を介した自己理解を支援する方法の研究」
  • 松島彩夏「過去と未来のヴィジョンを語ることによって授業選択を支援するシステムの開発」
  • 眞山和姫「初等教育における分数概念のつまずきの研究と教材開発」

どれも良い内容にまとまったと思います。

3人の皆さんの卒業制作をよいものにするために、1年間にわたっていろいろな方にお世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。

なお、過年度の成果物を含めて、卒業制作の成果物はなるべく公開をしていきたいと思います。ちなみに、初年度の菊池くんの卒論は、このたび学部紀要に掲載されました。

  • 菊池裕史・中村泰・望月俊男 (2012) Google Street Viewを利用した国際理解学習の実践.専修ネットワーク&インフォメーション,20,pp. 1-8.

素晴らしいですね。これからもがんばっていきましょう。

新年明けました。

今年ほど年を越したという感覚が乏しいのは初めてですね。震災の影響か、はたまた年を食ったのか…。

ともあれ、今日は表題の研究会に行って参りました。

神奈川県高等学校教科研究会 情報部会「情報の授業・実践事例報告会」

神奈川県の情報の先生方は、横浜清陵総合高校の五十嵐先生を中心に、とても熱心に活動をしていらっしゃって、毎年この日に行われるこの研究会の授業実践の報告は総じてレベルが高くてオモシロイ(興味深い、という意味で)。

今回はほとんどが生徒が手を動かして、あるいは話し合いをして学ぶ形態の授業実践の報告が占めて、改めて体験重視の帰納的な指導法が情報科で重宝されているのかが良く分かりました。

帰納的な指導法自体は、否定するべきではないし、経験と対話で理解が深まることは多いと自分も考えますが、一方で、その活動のカタチにだけ目を向けるのは良くないかなとも思いました(あまりに多すぎたせいもあるかもしれません(笑))。

情報という教科の場合、多くの熟練した先生方は、一足早く「教え込み型」から「学習支援者型」への脱皮を図っているという印象も受けました。自分が言葉で伝えて教え込むよりも、何かの活動を体験させて、あるいは実習や実験をさせて、そこに気がつくことを生徒たち自身に考えさせるというやり方を一生懸命考えていらっしゃる。

でも本当に大切なのは、活動の体験や実習・実験の手続きではなく、その後に行われる教師の働きかけです(もちろん、発問というカタチだったり、ワークシートへの記入だったりといろいろな形態はあるが、生徒自身が考えるというやり方が普通でしょう)。しかし、多くの発表では活動のカタチに焦点があたって説明がされているように思われました。

生徒が主体的に取り組む学習活動自体は、否定されるべきことではないのですが、でも、そこで教師がやっていることは、本質的には”何をするか”のデザインではなく、”何を考えるのか”のデザインであるべきです。そこで子どもたちがどのような思考を働かせて、どのように学びを深めるかをデザインすることこそが教師の仕事として重要で、そのためにどのような働きかけを教師がしているのかということこそが、こうした場で共有するべきtipsとして大切なのではないかな、と思いました。

もちろん発表された先生方の中には、そうしたことにも十分配慮した授業実践を、detailまで報告してくださった方もいらっしゃって、そうした発表にはすごく感心しました。中には、とてもchallengingな取り組みをして、大きな課題にぶち当たっていることをほとんど正直に報告されている方もいらっしゃいました。実践じたいは、やってみないと分からないという部分は多分にあるので、それ自体は大きな学びです。しかし、生徒が行う作業の手続き的知識のノウハウだけでなく、その後どのように学びに発展させていくかというところをしっかりと共有することに、こうした研究会の意義があるように思いました。

というのも、生徒に主体的に活動から帰納的に考えてもらったとしても、その本質に気づいてもらわないと、単に「楽しかった!」というだけで終わってしまう。しかし、体験した活動を俯瞰して(振り返って)、もっとメタ的に考えられれば、他の場面での転移にもつながります。そうした授業デザインが、様々な場面で活用可能な判断・思考の力を育てていくと思います(詳しい理論的な解説は、またの機会に…)。そういう意味で、情報科の生徒主体の学習活動のデザインというのは難しく、challengingことだなぁ、と改めて思ったけれども、逆に、そうした活動のデザインを試行錯誤しやすい(ある意味challengingで楽しい)仕事でもあるとも思いました。

翻って自分の現場を考えると、ともすると、学生さんたちはchallengeをせずに、安全な授業実践を試みがちかもしれません。もちろん、授業の初心者は王道を経験して熟練して初めて何とか教壇に立てるという部分もあると思います。しかし、仕事をし始める前に、何事も「事なかれ主義」でマニュアルのような授業をするような教師を育てることは、未来の教師像とは大きく矛盾します。

私の教員養成での仕事の1つは、しっかりと授業をする力を身につけつつも、いろいろなchallengeをしてみようと思う学生を育成するということなのかもしれないなぁ、と思いました。

すでに学生向けには配布されていますが、2012年度の本研究室の卒業演習の募集要項をアップします。

卒業演習募集要項2012_tmochi_final

基本的に厳しめに書いているのは、あとで聞いていない、という不満を学生さんが持つことを避けるためです。毎年先輩方は同じような形でゼミをやり、対外発表し、卒論を書いて卒業していっています。ただ、しごくつもりはないけど、確かにやる気がないとお互いに辛いので、テーマが決まっていなくてもモチベーションがあることが大切だとは思っています。

卒論を書くことは、以下の点で、学生生活において非常に重要なプロセスだと思っています。

  • 社会人としての文章表現を身につける、論理的な考え方を身につける、長文を書くスキルを身につける数少ないチャンスです。本研究室では、教員が添削するので、それなりの表現力を身につけることができるでしょう。
  • せっかく大学に来ているのに、書籍や論文等を読まずに卒業してしまうのはもったいないでしょう。先人の知を自分で読んで、自分で考察し、他者とディスカッションし、新しいことを考えていくスキルを身につけるチャンスです。

これらは表面的には基本的な読み書きですが、卒論レベルできちんと取り組むことが大切で、知識社会で創造的に生きていく基礎体力を身につけることができると考えています。なにも創造的な考え方は、研究者や大学の先生が身につけていればいいものではありません。

  • もちろん、4年間の学びをまとめるという意味で意義ある活動ですし、その過程で新しい知識や技能を習得するよいチャンスです。
  • 教員や先輩、周りの友人に助けてもらうということはあるにしても、一人で何か大きなモノ・コトを仕上げる体験という意味でも大切です。これからの人生に活きると思います。

そのうちOB・OGインタビューでも載せようかなと思いますが、卒業研究で何か学びたいという人には、それなりの実りを提供したいと思っています。

 

すっかり更新しないまま半年が過ぎてしまいました。
卒業制作をしていた学生も卒業し、新しい年度が始まりました。

この間、悲しい出来事がありました。被災された皆様には謹んでお見舞いを申し上げます。この半月いろいろと考えさせられましたが、今できることは、自分が何をできるかを考えて、前を向いて歩くことなんだろうと考えています。

これまでにあったいろいろなこと。振り返りです。

  1. 昨年は実践現場とのつながりが強まった1年。千葉県総合教育センターのお仕事(eJournalPlusを使った授業の実践研究)では、マイクロソフトの教職員ICT活用実践コンテストで、千葉市立葛城中学校の篠崎先生が優秀賞を受賞。実践者が本気になるとスゴイと言うことが良く分かりました(私はちょっとアドバイスしただけです)。そのほか、埼玉県・神奈川県の情報科関連のお仕事もいただきました。
  2. 研究は、eJournalPlusで複数の文章を読解をする過程の研究が中心でした。たくさんの学生さんに協力してもらいました。VoicingBoardを使った教師教育実践、SNSを活用した教育実習支援の実践などは、実践ベースでどんどん進んでいます。
  3. 研究業績は、主に2009年度までに取り組んできたことがまとまっていく感じでした。洋書のチャプター1つ、論文(共著)3本がそれ。書籍も2冊(デジタル教材の教育学学びの空間が大学を変える)出ましたね。あとは自分の論文を書かなければ、と年度後半に焦った1年でした。
  4. 卒業制作では、若林さんが取り組んだワークショップの研究の成果として(笑)、中西紹一さんとのつながりができました。このWebページで紹介したのがきっかけですが、こういうこともあるのですね。良いつながりを大切にしたいと思います。
  5. その他教育では、自分の成果ではないですが、学生さんが2名教職に見事就職されました。ぱちぱち。根性と努力のなせる技ですね。素晴らしい。

今年取り組みたいこと、などは、また追々書いてみたいと思います。

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